サラリーマンやパート主婦などが知るべき「給与収入」と「給与所得」の違いとは?

タイトル画像 お金のこと

「給与収入」と「給与所得」の違いについて、気になったことはないでしょうか?

「給与そんなにもらってないけど!?」
「同じ収入なのに、どうして金額が違うの?」
「そもそも毎月の手取り金額の合計金額が給与収入じゃないの?」

確定申告などで多くの人が疑問に思う「給与収入」と「給与所得」の違いについて、今回は紹介します。

「給与収入」と「給与所得」の違いとは!?

実は書類によって言い回しが微妙に違います。

源泉徴収票 確定申告書
給与収入 支払金額 給与収入
給与所得 給与所得控除後の金額 給与所得

源泉徴収票では、給与収入は「支払金額」、給与所得は「給与所得控除後の金額」です。
(源泉徴収票が1枚のみの場合です。)

サラリーマンやパート主婦にとっての感覚的な給与収入とは、実際手元に得た給料です。
銀行口座に振り込まれる「手取り金額」が給与収入だと一般的には思いますよね。

しかし「給与収入」と「給与所得」は、この「手取り金額」とは考え方が異なります。
3つの言葉の関係性をしっかり理解することで、違いがよくわかります。

「給与収入」から保険料や所得税等を引いた銀行振込金額が「手取り金額」です。
「給与収入」から給与所得控除や特定支出控除を引いた金額が「給与所得」です。

結論として、「手取り金額」と「給与所得」は、関連性がありません。

では、「給与収入」と「給与所得」の違いについて、確認していきましょう。

給与収入とは?

基本給与、賞与や各種手当などの合計額です。
源泉徴収票では、「支払金額」が給与収入を指します。

各種手当の種類には下記があります。

  • 残業手当
  • 休日出勤手当
  • 職務手当
  • 地域手当
  • 扶養手当
  • 住宅手当 など

例外として、下記が明記されています。

  • 通勤手当のうち、一定金額以下のもの
  • 旅費のうち、通常必要と認められるもの
  • 宿直や日直の手当のうち、一定金額以下のもの

(国税庁HP「No.2508 給与所得となるもの」参照)

そして一般的に銀行口座に振り込まれる「手取り金額」は、給与収入から社会保険料や生命保険料の掛け金や所得税などが引かれた後の金額を指します。

「給与収入」から保険料や所得税等を引いた銀行振込金額が「手取り金額」です。

給与所得とは?

給与収入から給与所得控除等を差し引いた金額です。
所得税や住民税などの算定の基礎数値となります。
源泉徴収票では、「給与所得控除後の金額」が給与所得を指します。

「給与収入」から給与所得控除や特定支出控除を引いた金額が「給与所得」です。

給与所得控除とは?

サラリーマンやパート主婦の場合は、必要経費として「給与所得控除」が認められています。
聞きなれない言葉ですが、簡易的にサラリーマンやパート主婦の必要経費を概算で算出するものです。
経費として使ったかどうかの関係はなく適用される控除です。

そもそも「所得」とは、収入から必要経費を差し引いたものを意味します。

給与所得控除は、給与収入に応じて決められています。

  • 給与収入1,800,000円以下 … 収入金額×40%(650,000円未満の場合は、650,000円)
  • 給与収入1,800,000円超~3,600,000円以下 … 収入金額×30%+180,000円
  • 給与収入3,600,000円超~6,600,000円以下 … 収入金額×20%+540,000円
  • 給与収入6,600,000円超~10,000,000円以下 … 収入金額×10%+1,200,000円
  • 10,000,000円超 … 2,200,000円(上限)

(国税庁HP「No.1410 給与所得控除(平成29年分~平成30年分)」参照)

特定支出控除とは?

会社が業務に必要とは認めたけれども支払ってくれない費用が対象となる控除です。
一定額以上の経費を使った場合には、給与所得控除以外にも経費として「特定支出控除」を利用できます。

  • 通勤費:通勤に必要な電車・新幹線・地下鉄・バスなどの定期代
  • 転居費:会社の辞令による転勤のための引越し費用
  • 研修費:会社の職務に必要な技術や知識を得るために受けた講習・研修代
  • 資格取得費:会社の職務に直接必要な資格取得のための費用
  • 単身赴任者の帰宅旅費:単身赴任している社員が自宅に週1回程度帰宅する際にかかった費用
  • 勤務必要経費:会社が職務上必要と認めた交際費、図書費、衣服費など。ただし、65万円が上限です

特定支出控除額の適用判定の基準となる金額は、その年中の給与所得控除額×1/2です。

(国税庁HP「No.1415 給与所得者の特定支出控除(平成30年4月1日現在法令等)」参照)

まとめ

確定申告記入画像

「給与収入」と「給与所得」の違いについてお分かりいただけたでしょうか?

  1. 給与収入は、基本給与、賞与や各種手当などを合計した年収です。
  2. 給与所得は給与所得控除(必要経費)などを差し引いた金額です。
  3. 給与所得から所得税や住民税が算出されます。

「給与収入」から保険料や所得税等を引いた銀行振込金額が「手取り金額」です。
「給与収入」から給与所得控除や特定支出控除を引いた金額が「給与所得」です。

これから確定申告などの書類整理の時期がやってきます。
その予備知識として「給与収入」と「給与所得」の違いを覚えておいてはいかがでしょうか。

いちばんわかりやすい確定申告の書き方平成31年3月15日締切分 [ 土屋 裕昭 ]

価格:1,490円
(2018/11/28 08:50時点)
感想(1件)

コメント

  1. […] […]

  2. […] […]