投資初心者が知っておきたい「つみたてNISA」と「NISA」の違いと選び方とは?

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「つみたてNISAってどういうもの?」
「つみたてNISAとNISAの違いってなに?」
「結局どういう基準で選べば良いの?」

最近では、貯金を増やすためには銀行にお金を預けるだけではなく、お金を運用をしないといけないと言われています。
お金を増やすための書籍も多数販売されており、いずれの中にも「つみたてNISA」や「NISA」という単語が出てくるようになりました。
「つみたてNISA」と「NISA」について、聞いたことはあるけど、詳しくは知らないという人も多いのではないでしょうか?
今回は、「つみたてNISA」と「NISA」の違いや選び方について、ご紹介します。

「NISA」と「つみたてNISA」の違いとは?

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「NISA」とは?

「NISA」とは、年間120万円までの投資枠が非課税となる制度です。
投資対象の商品は金融機関によって異なり、自分に合った商品に対して投資を行います。

  • 国内外の株式
  • 投資信託
  • REIT(不動産投資信託)
  • ETF(上場投資信託)

後ほどお話する「つみたてNISA」のように少しずつ積み立てても良いですし、120万円の枠を1回で使い切っても問題はありません。
年間120万円までの枠であれば、自由な使い方ができることがひとつの特徴です。
その反面、自分の投資力やリスクのコントロールが必要になるのも、「NISA」です。

「つみたてNISA」とは?

「つみたてNISA」とは、年間40万円までの投資が非課税となる制度です。
運用対象の商品は、金融庁の基準を満たしたコストの割合が低く、価格変動リスクが抑えられたETF(上場投資信託)と投資信託です。
2018年10月31日現在であれば、162本の投資信託等がつみたてNISAの対象商品として認められています。
つみたてNISAの特徴は、定期的に少しずつ積み立てができることです。
定期的に少しずつ積み立てることにより、基準価額のブレ幅が平準化されます。
つまり、安定的に資産を積み立てていくことができます。

「つみたてNISA」と「NISA」の違い!

実は、つみたてNISAは2018年から始まった新しい制度です。
その数年前に、NISAという制度が先に始まりました。
では、2つの制度の違いはどのようなものがあるのでしょうか?
つみたてNISAとNISAの違いは、下記の通りです。

つみたてNISA NISA
非課税投資枠 年間40万円(最大800万円) 年間120万円(最大600万円)
投資期間 2037年まで 2023年まで
非課税期間 最長20年間 最長5年間(ロールオーバーを利用すると最長10年)
商品 金融庁の基準を満たしたETF
投資信託
国内外の株式、REIT
ETF、投資信託
利用可能年齢 20歳以上 20歳以上
開設できる口座数 1人につき1口座 1人につき1口座
ロールオーバー 不可
資産の途中引き出し

※NISAのロールオーバーは、現行の制度では2019年度分のNISA枠からロールオーバー不可となります。

大きな違いとしては、年間の投資可能額の違いです。
どちらのNISAにおいても、利益にかかる税金が優遇される代わりに、投資可能額に制限があります。
つみたてNISAの年間投資可能額が40万円に対して、NISAは120万円まで投資をすることができます。

また、投資できる商品にも違いがあります。
NISAは、株やREIT、ETF、投資信託に投資をすることができますが、つみたてNISAはETFと投資信託しか購入ができません。
しかし、投資できる期間だけを見れば、つみたてNISAの方が長いです。
NISAは通常5年間ですが、つみたてNISAは最大20年間運用ができます。
NISAは、毎年定期預金をかけるように投資をしていきます。
そして、定期預金の満期のように、一定期間がすぎると、運用が終わります。

そして、大きな注意点があります。
つみたてNISAとNISAは、併用することができません
私も両方を上手に活用したい気持ちがあるだけに、少し残念でもあります。
ただし、年によって使い分けることは可能です。
例えば、2018年は「つみたてNISA」、2019年は「NISA」を使うという方法です。
そのため、つみたてNISAとNISAの違いを理解して利用することが、お金の運用においては非常に大切なものとなるのです。

「つみたてNISA」の特徴について!

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利益にかかる税金が0%!

普段受け取っている給与や銀行の利息に対して、所得税などの税金がかかっているかと思います。
日本では、どのようなものでも「収入」に対して、税金がかかります。
投資においては、投資をして利益が出たら、その利益に対して税金がかかります
投資をして利益が出ると、約20%が税金として引かれます。
しかし、「つみたてNISA」に関して言えば、この税金が0%となります。

つみたてNISA 1万円の利益が出たら受け取れる利益は1万円(税金が0%)
通常の投資 1万円の利益が出たら受け取れる利益は約8,000円(税金が約20%)

このように、利益にかかる税金がかかりません。
つみたてNISAは、本来税金があった分だけ効率的に資産を運用することができるメリットを持っていることがわかります。

「投資信託」をメインに!

「つみたてNISA」は、少額から投資できる投資信託をメインに運用します。
投資をしたことがない人の印象としては、「資産の運用は、まとまったお金が必要なのではないか?」というイメージがあると思います。
しかし、「つみたてNISA」は、株の運用ができません
この投資信託は、株にはないメリットがあります。

投資信託 ・最低100円からでも投資ができる。
・複数の銘柄に投資するため、リスクを分散できる。
・最低でも数万円程の資金が必要となる。
・商品選びが大変であり、リスクが高い。

投資信託は、様々な企業の株を組み合わせて、株よりも少額から投資できるように作られた商品です。
株は、1つで1つの企業に投資する仕組みですが、投資信託は1つで様々な企業に投資できる仕組みとなっているため、リスクを分散できる効果もあります。
株は会社選びを失敗してしまえば一気に損になりますが、投資信託はそうではないことが初心者にもおススメできるポイントですね。

投資できる商品が限定的!

実は「つみたてNISA」は、金融庁の肝いりで開始された制度です。
ニュースや新聞などで、「貯蓄から投資へ」という言葉を聞いたことはありませんでしょうか?
金融庁が、投資の経験がない人や少ない人でも投資を始められるように、様々な工夫をしています。

例えば、本来、投資信託は数千本もの商品の種類がありますが、つみたてNISAで投資できる投資信託は、2018年10月31日現在、長期投資に適している162本の商品に限定されています。
また、運用に係る手数料が低い商品が選ばれていることも大きなポイントです。
本来、投資信託は、運用期間中に信託報酬が発生します。
この手数料は、高いものから低いものまで商品によって様々なものです。
しかし、つみたてNISAでは、長期で資産運用をすることを前提としているため、運用対象の商品は手数料が低く、運用のパフォーマンスに大きく影響を与えない投資信託が選ばれています。

売買のルールが特殊!

つみたてNISAは、毎年40万円の非課税で投資できる枠が与えられて、20年間運用することができます。
しかし、商品の買い付けは、投資できる枠を与えられた最初の1年目のみです。
残りの19年間は、売却と運用だけであり、追加での買い付けはできません。
また、年間40万円の投資枠を使い切らなかった場合でも、翌年度には持ち越すことができません
また、商品を売ったとしても、売った分の投資枠が復活するものでもありません。
他の投資にはない特殊な売買ルールがあることを、しっかり認識しておきましょう。

損益通算できない!

つみたてNISAの損益は、損益通算の対象になりません
例えば、A証券で10万円分の利益、B証券で8万円分の損失が出ていた場合、通常であれば10万円の利益に対して税金が発生します。
ここで損益通算を行えば、8万円分の損失を相殺し、2万円分の利益差額に対して税金を支払うだけで良いのですが、それができません。
ずっと利益だけが出れば気にすることもないのですが、必ずしも利益が発生するものでもありませんので、難しいところですね。

「つみたてNISA」と「NISA」の選び方とは?

ノートをとる女の子の画像

では実際に、投資を始める時には「つみたてNISA」と「NISA」のどちらを選べば良いのでしょうか?
まずは、「つみたてNISA」と「NISA」のそれぞれのメリットとデメリットについて、簡単に整理してみましょう。

つみたてNISA NISA
メリット ・少額から投資をすることができる。
・運用期間が長い。
・株にも投資ができる。
・年間の投資額が大きい。
・好きなタイミングで購入ができる。
デメリット ・積み立てでしか商品を買うことができない。
・年間に投資できる額が小さい。
・運用期間が短い。
・商品選びを間違うリスクがある。

「つみたてNISA」と「NISA」のそれぞれのメリットとデメリットを踏まえたうえで、選ぶためのポイントも下記のとおり整理します。

つみたてNISA NISA
どんな人におススメか? ・これから投資を始める初心者の人
・中長期的にじっくり資産運用をしたい人
・商品が多ければ迷ってしまう人
・資金余裕がそこまで多くない人
・ある程度投資をしたことがある人
・リスクをとって投資したい人
・短期・中期的に柔軟に買い付けをしたい人
・自分で勉強して商品を買いたい人
・資金余裕が41万円以上ある人

上記は、あくまでも一例ですが、「つみたてNISA」と「NISA」を選ぶ際のひとつのポイントです。
この記事を読む人は、ほとんどが投資初心者でしょう。
投資初心者は、まずは「つみたてNISA」で商品の選び方や投資の基本を実際に体験しながら学んだり、基準価額が上下したりすることに慣れることから始めましょう。
投資できる商品は、安定的に資産形成ができる商品に限定されています。
そのため、他の投資方法よりも比較的リスクが小さくなります
仮に損失が発生したとしても、あまり高額にならないことも「つみたてNISA」の良い部分ですよ。

そのため「つみたてNISA」は、少額から少しずつ長期的に資産形成をしたい人、特に、安定的に資産運用したい初心者向けの制度だと思います。
対して、リスクをとってでも大きなリターンを目指すようなアクティブな投資信託や株などの投資を行いたい人は、NISAや通常の証券口座などを選択しましょう。

資産運用は、投資の目的に本当に合っているかどうかや、ライフプランや余裕資金なども合わせてよく考え、投資を始めることが重要です。
「つみたてNISA」と「NISA」のいずれを選択する場合でも、投資目的や投資経験、余裕資金の有無などに合わせて選択しましょうね。

まとめ

ステップアップ画像

今回は、「つみたてNISA」と「NISA」の違いや選び方について、ご紹介しました。
「つみたてNISA」と「NISA」を同じものと思っていた人もいるかもしれませんが、実は全くの別物です。
また、どちらも非課税投資枠があるので、基本的にはお得に運用をすることができます
更に、どちらがよいかと迷う人もいるかもしれませんが、長く投資をすればするほど恩恵を受けやすくなることも「つみたてNISA」と「NISA」の特徴でもあります。
どちらかをやろうかなと検討している人は、ご自身の投資目的や投資経験、余裕資金の有無などに合わせて選択するようにしましょうね。

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つみたてNISAとNISAに関する書籍はたくさん書籍が販売されており、「どれを読んだらいいんだろうか?」となっている人には、この2冊をまずは読むことをおススメします。
前者の本で基本を頭で理解し、後者の本で実践するというイメージです。
投資の右も左もわからない人の道しるべになってくれることでしょう。

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